熟年離婚をする人の特徴
熟年離婚をする人の特徴
近年急増しているのが、熟年離婚です。
何人もの子どもを授かり、家族として長く関係を続けてきた男女間における離婚原因は色々とあります。
先の年金分割制度の法律改正後、女性でも一人で生活できる保証が確立されたのをキッカケに離婚という道を選択する人が多くなっているのです。
ただ、年金が分割できるからといって、それだけの金額で残された人生を安心して生活できるのかというとそれは大きな間違いの一つです。
若い人の離婚とは違い、熟年者の離婚には、色々と問題が山積みにされていますので、熟年になって離婚を考えている場合には、この先の人生についてもよく考えて行動するようにしましょう。
熟年離婚の原因とは
夫婦間に発生する悩みというのは、二人にしか理解出来ないもので、周囲の人が気づくことはできません。
熟年離婚の原因もそれぞれの夫婦によって様々です。
熟年離婚を切り出すのは、ほとんどが女性側だと言われています。
仕事一筋で頑張ってきた男性が定年退職をし、やっと二人でのんびりと生活をできると思った矢先の出来事ですから、男性にとっては、寝耳に水といった状態でしょうか。
とても仲の良い夫婦に見えていたとしても、長く一人で家庭を守ってきた女性にとっては、長年蓄積されたストレスなどが原因で、もう一度自分らしい人生を取り戻したいと考えてしまうのだそうです。
その他にもギャンブル依存の夫を長く支えてきたが、その結果家庭崩壊や自己破産などの借金に追われる生活に疲れ果て、最終的に決断したのが離婚といった形に現れるケースも少なくありません。
また熟年離婚の原因の一つに嫁姑関係もあります。
熟年世代よりも更に上の世代にある姑は、昔ながらの考えが根付いていることから、嫁に対する態度が厳しく、その為意見がぶつかり、離婚問題にまで発展するケースがあるのです。
熟年離婚後の暮らしについて
これまで専業主婦として生活していた女性の場合は、離婚を決意した瞬間から夫に内緒で、貯蓄をしたり、自立に向けた準備をはじめるでしょう。
その為、離婚後の生活は特に問題なく、ある程度の生活には困らないと言われています。
仕事一筋の男性の場合は、世話をする妻がいなくなった途端、不慣れな料理や洗濯などをすべて一人でする必要があります。
その為、安定した生活を送ることが難しくなり、食生活の乱れから体調を崩したり、アルコールに依存する人も多くなるのが現状です。
熟年離婚を経験している男女の平均寿命を調べてみると、女性に比べて男性は、10歳程寿命が縮まっているというデータもあります。
熟年離婚の場合、離婚を切り出す女性は、それ以前からいろいろな計画を立てて、子供が成人したのをキッカケに離婚に踏み切りケースがほとんです。
女性の場合金銭的な問題もクリアし、離婚後の生活を確保しているようですが、突然離婚を切り出された男性は大きなダメージを受けるのが熟年離婚の特徴となっています。
ではどんな人が熟年離婚しやすいのでしょう?
仕事をすることだけに情熱を燃やし、金銭面で妻子を養っていれば夫(父)の義務を果たしていると思っている夫・・・
妻の気持ちを全く理解しようともせず、家事も子育ても妻に任せっぱなし、
かといって自分の仕事の辛さも妻に話そうとせず、仕事に疲れ切った抜け殻のような姿だけを家族に見せていると、
そろそろ役職交代、定年退職などで、ハッと我に返りその時になって家庭を顧みても、
それまでにすっかり妻の心は離れてしまい、取り返しのつかないことになっているのです。
仕事一途のお父さん、仕事には定年があります。
いつまでも若くはありません。
家族は永遠ですよ。今のうちに大切にしておきましょう。
奥様の愚痴も時々は聞いてあげてください。