モラハラ夫と離婚するには
モラハラ夫と離婚するには
西野恭子さん(33歳)は西野隆さん(35歳)と3年前に結婚し、1歳になる息子がいました。
しかし、結婚後まもなく、隆さんは恭子さんに対して暴言を吐くことが増え、「俺がお前を食わせてやっているんだ」「誰のおかげで生活できると思っているんだ」などといわれ、恭子さんは精神的に参ってしまっていました。隆さんの暴言は、お酒を飲むと特にひどくなり、そんな隆さんに耐えられず、恭子さんは子供を連れて家を出ました。別居後、隆さんに対して離婚したいと伝えましたが、隆さんはこれを拒否し、もし離婚するなら、結婚時に立替えた、恭子さんの借金数百万円を返せと要求してきました。恭子さんにはその借金を返すことができず、悩んだ結果、一度弁護士に相談することにしました。
解決への流れ
恭子さんから話を聞き、受任することになりました。恭子さんを悩ませていた、借金の立替については、事実関係について、恭子さん、隆さんの言い分に食い違いがあり、深く立ち入らないほうがお互いのメリットであることが分かりましたので、借金の返済については、「一切請求しない」という同意を取り付けることができました。
その他の条件をつめて、離婚協議書を公正証書にし、協議離婚を成立させることができました。
弁護士からのコメント
モラハラ夫の場合、妻と対等に話をしようとしないことが多いので、弁護士が代理人として入り、明確に離婚の意思を伝えたほうが離婚協議がスムーズに進む場合があります。
離婚の話し合いにおいて弁護士がつけば、モラハラ夫と会わずに離婚を進めることが可能ですので、精神的な負担は軽くなります。離婚は精神的に負担が多く、うつになってしまう方もいらっしゃいますので、早期に弁護士に相談されることをおすすめします。
※名前は仮名です。