離婚問題の解決に向けて強い味方になってくれるのが弁護士です。弁護士は法律の専門家として離婚に関する法知識を身に着けていますから、相手方との話し合いにおいても頼もしい代理人として活躍してくれます。

 

 相手の顔も観たくない、話もしたくないというのであれば弁護士が窓口になって交渉や連絡を行ってくれますから、自分自身が前に出て話をする必要はなくなります。弁護士を頼むことで離婚に伴う負担は大きく軽減され、ストレスに押しつぶされえつぃまう心配もいらなくなります。

 

 離婚問題解決に向けて強力な味方になってくれる弁護士ですが、弁護士もビジネスとして依頼を引き受けるのですから報酬を支払わなくてはいけません。報酬額は弁護士によって異なりますが、大体の相場というものは存在します。

 

 離婚問題の解決を弁護士に依頼する場合、まずは弁護士に対する相談からスタートします。具体的な状況を相談して弁護士の人となりを見極めて依頼するかどうかを決めなくてはいけませんが、相談に乗るのも弁護士の仕事ですから相談料というものが発生します。弁護士の相談料は30分5千円殻と決められていますが、1時間単位で最低1万円必要な弁護士もいれば最初の1時間は相談料無料という弁護士もいます。安さばかりに目がつられてしまうとあまり頼りにならない弁護士に依頼してしまう可能性がありますから、最初の相談料はあまりケチらず納得いくまでいろいろな弁護士に会ってみて信頼できる弁護士を見つけることが重要です。

 

 信頼できる弁護士が見つかったら離婚問題の解決を依頼することになります。弁護士に支払う報酬は着手金と報酬金の二つに分けられていることが多く、依頼時点で着手金を支払いすべての問題が解決した段階で成功報酬として報酬金を支払います。

 

 離婚問題の場合、着手金の相場は30万円前後です。安くても20万円は必要になりますが、資産を相手に押さえられて着手金を用意できないという場合は着手金を後回しにして成功報酬と一緒にしてくれる弁護士もいます。問題解決が簡単で労力が少ないようならば着手金は高くなりませんが、財産分与や親権でもめたり相手が協力に離婚を拒否しているような厄介な案件であれば高額な着手金を求められることもあります。

 

 着手金を支払うと、弁護士は離婚問題の解決に向けて代理人として仕事を開始します。基本的には全ての問題が解決して離婚が成立するまでは追加で費用を請求されることはありません。実費に関しては途中で請求されず、差後に一括して生産するのが一般的です。

 

 無事離婚が成立して問題が解決したら、報酬金を支払うことになります。報酬金は事前に取り決めていた基本の報酬金に加え、勝ち取った内容に関しての成功報酬の二つに分けられます。

 

 基本報酬金の相場は30万円程度が相場です。着手金と基本報酬金を合わせて60万円程度が離婚にかかる弁護士費用の相場になります。離婚のために弁護士を依頼するのなら、最低でもこれだけの金額を用意する必要があります。

 基本報酬に加えて支払われる成功報酬は、勝ち取った慰謝料と財産分与の10～20％が相場です。慰謝料と財産分与の合計額が1000万円だった場合、弁護士には成功報酬として100～200万円支払うことになります。その他にも親権が取れた場合は10～50万円、養育費は1年分の10～20％を目安に成功報酬として上乗せされます。

 

 成功報酬に関してはケースバイケースなので、基本報酬を低く抑える代わりに成功報酬を高めに設定することもあります。着の身着のままで逃げだして手持ちの資産が少ないような場合は、着手金や基本報酬金をゼロに近い金額で依頼を受けて相手から勝ち取った慰謝料や財産分与から高めの報酬を受け取ることもあります。

 

 その他に必要な実費などを含めてすべての費用を換算すると、離婚にかかる弁護士費用の総額は100～150万円程度が相場です。財産分与や慰謝料の額が大きければさらに高額の費用が掛かることになります。意外と費用は掛かってしまいま菅、弁護士がいるといないとでは離婚に向けての交渉は全く違ったものになります。有利な条件を引き出したり高額の慰謝料を認めさせたりなど、高い費用に見合うだけの仕事を弁護士はしてくれます。できることなら弁護士を立てて離婚した方が総合的なメリットは大きなものになり、より望ましい離婚が実現します。