不貞をした夫から離婚を切りだされた妻が、オーバーローンの負担を免れ、解決金として夫から500万円を支払わせて離婚した事例

解決事例36

不貞をした夫から離婚を切りだされた妻が、オーバーローンの負担を免れ、解決金として夫から500万円を支払わせて離婚した事例

事案内容

調停離婚  

離婚理由

不貞行為・性格の不一致

依頼者

20代後半女性 主婦  

結婚暦

結婚歴2年

相手方

30代前半男性 会社員  

別居期間

別居直後に来所

子供

無し      

 

相談のきっかけ

夫から別れて欲しいと言われ、修復のための話し合いの最中に夫の不貞が発覚したことから、今後の対応について弁護士に相談

事案内容

夫から別れて欲しいと切り出され、話し合いをして修復を図ろうとしていたところ、協議中に夫の不貞行為が発覚。当初、依頼者は離婚は考えておらず、不貞行為の相手方女性に対する慰謝料請求を別の弁護士に依頼。しかし、その件が思うように進まず、夫との協議も難航したため、離婚の可能性も考えて来所。離婚協議の代理人を受任。ただ、女性への慰謝料請求については、別の弁護士が代理人としてついているため、そちらに任せることとし、当方としては、まずは離婚を拒否し、婚姻費用を請求しつつ有利な条件での離婚をすることを目標に、婚姻費用分担調停を申し立て。相手方からは同時に離婚調停が申し立てられた。

 

手続

女性への慰謝料請求については、夫がまとめて払うとの条件で交渉窓口を夫に一本化。婚姻費用を一定額支払わせるとの内容の婚姻費用分担調停が成立。その後、700万円以上のオーバーローンについては負担なしで、慰謝料を含めた解決金として500万円を支払わせるとの内容で離婚調停が成立。解決までの期間は約10カ月。

 

解決内容

ポイントの1点目は、戦略的な離婚拒否により婚姻費用を早期に決めたこと。これにより、相手方がさらなる早期解決を望むようになり、譲歩を引き出すことに成功。
ポイントの2点目は、女性への慰謝料請求も合わせて支払う旨約束させ、窓口を一本化したこと。これにより、慰謝料の件も含めた一括の解決が可能となり、こちらの交渉の引き出しが増えた。
ポイントの3点目は、有責配偶者からの離婚請求という理論的根拠をもとに今後7年間分の婚姻費用相当額の請求を正当化できたこと。

戦略的に離婚を拒んで婚姻費用を決めることにより有利な状況を作り、それにより相手が解決を急いだこと、金額を渋る相手方にタイミングを見て女性への請求の可能性を示唆すると同時に、相手のボーナスの時期を踏まえた提案をすることにより受け入れやすい条件を提示できた点が良かったと思う。また、法律・判例等の理論的根拠を示した交渉ができる点は、弁護士を代理人に立てる大きなメリットであると感じた。